天皇賞(春)レポ

ここ数年、ネットでの予約販売数を増やした為、当日販売の指定席券の入手が厳しくなっているときき、最低でも午前５時には現地列に並ばねばならないと朝３時過ぎに大阪を出発。
駐車場入り口が分からずうろうろと３０〜４０分ロスした為、４：４０くらいにステーションゲートに到着。
係員に聞くと、すでにラウンジシート以外は完売とのこと。
ラウンジシートＡのグループに整列しましたが、その時点ではラウンジシートＡ・Ｂ・Ｃには余裕がある状態でした。
６時くらいにラウンジシートの整理券を配布し、７：３０に開場。
開場と同時にダッシュする人たち…あぁ、さすがにＧ１だなぁと思いました。

で、当日の新潟、東京、京都のレースですがどれも荒れ気味。
堅いと思った馬がこない！
新潟、東京には注視してないのでそちらの原因はよくわからないのですが、
とりあえず京都は白〜赤い帽子が勝ちあがる率が高く、かなり堅めの馬だと思っても外枠は入線が精いっぱいという状況でした。
つまり、よほど内枠の芝の状態が良いんだなと思い、これは「ゴールドシップ来るかも！」と期待半分不安半分で応援馬券を買い、レースを待っていました。

本番１１レース、誘導馬よりも先に本馬場入りするゴールドシップ。
気分良さげにスタンド中央付近まで走ってきたと思ったら、ピタっと停止し、そのまま欽ちゃん走りで横に移動するゴールドシップ。
相変わらず気ままなようです。
輪乗りでは落ち着いているようでしたが、ゲート入りをこれでもか！と嫌がる始末ｗ
去年のお尻タッチで「ぶもぉぉおお！」事件があったせいなのか、係員はシップのお尻を押してゲートに押し込むことはせず、とにかく引っ張ってゲートに誘導するものの、あくまで「嫌じゃーーー！僕はぜったい走らんからな！」と拒否するシップに奥の手で目隠しをしてなんとかゲート入り。
ゲート入りしただけなのに、観客席からは盛大な拍手が起こりましたｗ

スタート後も安定の最後方。
内枠のメリットは何一つない状況からのスタートで、もうこの時点でゴールドシップの優勝はないな…と諦めはじめ、１週目の４角では堂々とした大外ぶん回し＆最後方ポツン。
「馬に走る気がないならしょうがない」と思っていたら、スタンド前に来たらいつの間にやら
キズナを追いぬかしじわりじわりと上がっていく。
向こう正面に到達するころにははっきりと横山騎手がシップを追い出して、ぐんぐん加速していく姿に観客席も興奮して大騒ぎし、「うぉぉおお」「何あれ！」「いけーー！」の大声が沸き起こり始めます。

２週目の４角でもバテずにぐんぐん加速し、スタンド観客席中央付近でとうとう先頭のカレンミロティックを交わし、後ろから猛スピードで追ってくるフェイムゲームを振り切ってゴールイン。
こんなレースを間近で見られるとは思いませんでした。
なんという奇想天外な馬！
予想外過ぎてあっけにとられました。
確実に後の世にも語り継がれる「ありえない春天」でした。

残念なのはウインバリアシオンの故障です。
運と時代に恵まれなかったけれど、もし数年先か後に生まれていたらＧ１をいくつか勝っていた馬だったと思います。