引退馬の余生を考えよう

新潟競馬場にて開催された企画展「引退馬の余生を考えよう」に足を運んできました。

とりわけ今のこの時期は未勝利戦を勝ち上がることができなかった多くの競走馬たちの登録抹消が発表されます。
彼らの最終レースの大半は３歳未勝利戦となっています。

展示されていたパネルには穏やかにのびのびと暮らす馬たちの姿がありました。
笑っているように見える写真も。
そこには引退馬を繋養するに至った経緯なども書かれていました。
とあるクラブの代表の方のお言葉がとても印象に残っています。


馬たちが馬として最期までいきいきと穏やかに過ごしてほしい....
日高で生まれた命は日高で土に返したい。


自分が母馬だったら、生産者だったら、愛情かけて育てた仔の将来に命の保証すらないなんて、本来ならば絶対に耐えられることではありません。
私たち人間は当然のように様々なことから守られて生きていますが、彼らは人間のサポートなしには生きられないのです。
競走馬引退後の実情をもっと沢山の方々に知っていただきたい、と同時に微力ながらも自分に何ができるのかを改めて考えるきっかけとなりました。