届け！「最後の一歩......。」

スプリンターズS、私が思いを託したいのは「ハクサンムーン」です。

彼が一番 輝いていたのは サマースプリント王者の座を手にした 2013年。アイビスサマーダッシュ制覇、セントウルSでは世界一のスプリンター「ロードカナロア」を撃破。その後のスプリンターズSで ロードカナロアの 2着に破れはしたものの 次にスプリント界を担っていくのは この馬だと私は確信していました。

そして年が明けて 2014年 ロードカナロアが引退し、彼から譲り受けた「スプリント王」のバトンを胸にスプリント路線の王道を歩んでいくはずだった ハクサンムーンでしたが、思惑通りにはなりません。

オーシャンSでの惨敗、高松宮記念では出遅れての 5着、秋からは鞍上が戸崎 騎手に スイッチし セントウルSを2着、新潟で開催された スプリンターズS 13着、続く阪神Cも惨敗。不本意な形で2014年を終える事となりました。

仕切り直しの 2015年、鞍上が再び 酒井 騎手に戻り オーシャンSで復活の兆しの 2着。高松宮記念では一瞬「勝った。」と思いましたが、香港からの刺客に足元をすくわれる形に。ゴール後の とても悔しそうな 酒井 騎手が印象的でした。

そして迎えた秋、休み明けを叩いて挑む 中山でのスプリンターズS。

彼に全盛期の輝きは もうないのかもしれません。が、彼が積み上げてきた何頭ものスプリント界の強豪とのレース・経験を武器に、そして 幾度かのG1での惜敗の悔しさをバネに、彼の背中に一番多く跨がり 彼の事を一番よく知る パートナー 酒井 騎手と共に、今まで届かなかった悲願のG1制覇への「最後の一歩」を大きく踏み出してほしいと思います。

2015年 10月 4日 中山競馬場で私達は一体どんな ドラマを見ることになるのでしょうか？ それぞれの想い、願いを込めて 秋のG1シリーズ第1弾 電撃の 6ハロン戦 スプリンターズSを楽しみに待ちましょう。