逆襲のティルナ 2

新馬勝ちから約4ヶ月の充電期間を経て挑んだ紫菊賞。前走より16キロ増えた馬体は太目感はなく、堂々とパドックを周回する姿は貫禄すら漂わせていました。

相手は札幌の未勝利を快勝した 新馬戦でも戦ったトーセンバジル、小倉の新馬戦を圧勝したゴールドメダリオン。

レース、若干立ち遅れ最後方からレースを進めるティルナノーグ。前にトーセンバジルを見る形で4角までドッシリと構えていました。

バジルの内にティルナが入ったこともあり直線入り口で蓋をされる形になりバジルよりも仕掛けが遅れて外へ出すロス。「ダメか。」と思いつつもティルナにカメラを向けると、そこからあっと言う間にバジルを抜き去り 余力を残してのゴール、レコードのおまけ付きでした。

レース後、武 豊 騎手に「キズナみたい」と評された衝撃の末脚は、一躍クラシックの最有力候補に登りつめるとともに 膨らんだ期待を確信に変えるパフォーマンスでした。