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2024/06/05 21:23

別定戦の斤量の話

 今日は斤量の話をしたい。エプソムカップの斤量について、ネット上では「なぜ59kg?」とか、「見込まれたな」などと見当違いな書き込みで溢れている。別定戦とハンデ戦の違いも理解しないまま独善的な予想をされても鼻白む思いだ。

 ハンデ戦は全馬が同時にゴールすることを目指して、ハンデキャッパーが人為的に1頭ごとに斤量を決めている。対して別定戦は、定められた規定に基づいて自動的に決定する。どのグレードのレースをどの期間内に勝ったかで、基礎重量に上乗せするプラス分が決まっていくのだ。
 おそらくほとんどの人はハンデ戦と別定戦は似たようなものであり、定量戦とは対を成すものという認識だろう。しかし実際には、定量戦は基礎重量のみで施行される、別定戦の一種であり、ハンデ戦がむしろ独立した形態と見るべきなのだ。
 両者の違いを一つ挙げると、ハンデ戦では能力が低い馬は基礎重量より軽い斤量で出走できるが、別定戦では基礎重量を下回ることは出来ない。したがって、「別定戦は重い馬を買え」が鉄則なのである。事前に自分の馬の斤量が分かっているので、重い馬は自信をもって出して来るからだ。

 定量戦で、「牡馬は2kg重いから全部消す」という人はまず居ないだろう。なのに、別定戦では実績も能力も上の馬を「斤量不利だから消す」とか、簡単に決めつけてしまう向きが何と多いことか。

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