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2023/09/19 10:04

セントライト記念回顧

 季節も距離もレースの格も、勝負服も違う。だが、赤帽4番ゼッケンを纏った美しい流星の鹿毛が、中山の坂を駆け上がるシーンは同じだった。不運と体質の弱さに泣かされてきたレーベンスティールが、ついに本領を発揮した。

 序盤3Fはやや速め。先行勢5頭の直後に着けず、微妙な間を置いたのが最後に活きる。シャザーンに蓋をされていたが、すぐに前を追ってくれた。替わってコスモが横に着ける。お結び型の頂点を過ぎて下りに差し掛かっても、向かい風のせいか例年ほどのペースアップにはならない。ここで早々にコスモの手応えが怪しくなり後退し始める。これを見てモレイラ騎手は先行集団の中心線後方にジワリと移動。この辺りのコーナーはゆるやかで、もうインベタの必要はない。外も内も狙える位置取りだ。
 4角が近くなり、ようやくペースが上がる。外を塞ぐ馬はいない。一気に外まで持ち出し、ゴーサインを出す。このシーンは、レーン騎手が導いたリスグラシューの有馬記念を思い出させた。ずっとレーベンをマークしていたセブンマジシャンが斜め後方に膨れ、その外に下がるコスモ。ソールはさらにその外を回される。ここで勝負ありだ。

 この日のレーベンスティールは、パドックから何としてでも雪辱を果たすという気迫に満ち溢れていた。モレイラ騎手が敏感な馬と評したように、難しいところはある。
 しかし、マジックマンはそれを見事に制御した。1角あたりで周囲を気にする素振りを見せても、頭を上げさせたり口を割らせたりすることが無い。同じ姿勢でなだめることも促すことも出来る。これまでテイオー血脈馬に乗ることが無かったため(自己記憶)、じっくり見る機会も無かった。だが、追切映像を見ただけでも「やっぱり違う」と認めざるを得ない。

 さて今後の予定だが、中4週で3000mはさすがにこの馬には厳しいだろう。ただ、イクイノックスがこのタイミングで秋天参戦を表明したということは、天栄の路線使い分けが発動したようにも見える。従って、菊花賞の目はあるのかもしれない。

 このように先々のことをあれこれ考えて楽しめるのも、今回勝ったからである。見込んだ以上の才能を見せ続けてくれるレーベンスティールに感謝!

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