ようやく結果が出た、短距離種牡馬×トウカイファイン

　トウカイファイン産駒のベンチャーアウトが３月６日(土)、阪神競馬場で
昇級戦を迎える。新馬戦は調教内容からすれば、不可解な大敗。一旦休みを
挟んでの前走は、距離短縮で一変した。２着馬も次走で勝ち上がっており、
このレースのレベルは評価できる。

　トウカイファインは５番仔まで中長距離種牡馬との配合が続いた。それでも
産駒が短めの距離で走っていたのは、多分祖母トウカイステラの血が強く出て
いたのだろう。
　その後、６番仔からは一転して短距離種牡馬との配合となった。だが、結果は
すぐには出なかった。トウカイファインの産駒は皆見栄えが良く、パドックでは
必ずと言っていいほど好評価を得ている。それでもレースの結果が伴わず、
もどかしい思いが募るばかりだった。

　そうした中でのベンチャーアウトの鮮やかな勝ち上がりである。父リアル
インパクトの本馬が結果を出したということで、この後に続くディープの後継
種牡馬を父に持つきょうだいにも期待がかかる。
　ベンチャーアウトはこの牝系らしく、ワンペースの粘り合いが良さそうだ。
最後の一押しに欠ける面はあるかもしれないが、前へ行って勝負したい。