テイオーの牡系を辿る旅 ：３代父 Milesian

　Milesian は１９５３年、英国産。現役成績、種牡馬実績共に決して
目立つものではない。パーソロンが購入できたのは、そうした父の
評価もあったのだろう。もしもパーソロンが大種牡馬の産駒だとしたら、
話は違っていたかもしれない。そうしたことから、日本でも Milesian を
過小評価する向きもあるが、私は祖母 Avena に注目したい。彼女の
きょうだいを見てみると、

全兄 Trigo（英ダービー、英セントレジャー）
全兄 Harinero（愛ダービー、愛セントレジャー）
全兄 Primero（愛ダービー、愛セントレジャー）

　そしてこの Primero こそが、小岩井農場が種牡馬として購入した
プリメロである。プリメロが遺した子孫の繁栄を知れば、この血統と
日本との相性の良さがわかる。そうしたものが、Milesian を通じて
パーソロンに伝えられたのではないだろうか。