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2020/06/22 16:23

実は七冠馬は存在しない?(五冠馬シンザン)

 初めて「〇冠馬」と呼ばれたのは、シンザンだと言われている。彼は
セントライト以来の三冠に輝いたのち、八大競争の天皇賞(秋)と有馬記念に
勝利して「五冠馬」の称号を得た。他に宝塚記念にも勝っているが、八大
競争では無かったので「六冠馬」とは呼ばれていない。

 ここのところは大変微妙で、おそらく今の慣例でいくとシンザン
「六冠馬」と呼ばれて良いはずだ。それに彼は五冠しか獲れなかったわけ
ではなく、当時としては獲れるタイトルはすべて獲った印象だ。ちなみに、
当時の天皇賞は春秋ともに3200mの勝ち抜き制で、どちらか1勝しか
出来ない。もし今のようにグレード制でG1競争が沢山あったのなら、
シンザンは一体何冠に輝いていたのだろうか。

 もう一つ重要なのは、のちにJCが創設されたことだ。このレースの
価値を高めるためか、日本中央競馬会自体が徐々に八大競争という言葉を
使わなくなっていった。それに伴い、八大競争を前提とした「〇冠馬」の
概念も崩れていくことになる。

 日本の競馬界ではシンザンの引退後、「シンザンを超えろ」が合言葉に
なった。そして1983年に19年振りの三冠馬ミスターシービーが誕生
した。しかしシービーは三冠の後、2000mに短縮された天皇賞(秋)に勝った
のみで「四冠馬」に留まった。結果、シンザンを超えることは出来ず、
シービーが「四冠馬」と呼ばれることは殆ど無い。

シンザン基準】
クラシック三冠を前提として八大競争のタイトル数をカウントする

ミスターシービー基準】
従来の「〇冠馬」を超えない限り冠数を奢ることは出来ない

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