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2020/06/21 18:51

実は七冠馬は存在しない?(三冠あれこれ)

 ここで三冠について少し寄り道をしてみよう。競馬の距離単位はもともと
マイルが基準になっていた。三冠レースをやる意味の一つは将来の繁殖能力を
推し量るため、異なる距離の三つのレースを競わせようというものだ。そうで
あるならば、理想は1マイル(1600m)、1マイル半(2400m)、2マイル
(3200m)になるだろう。英国の三冠レースはこれに近く、セントレジャー
だけが約2900mと少し異なっている。(1812年までは3200m)

 そういう観点から見れば、マイル戦の無い日本の三冠レースは距離的には
バランスを欠いている。種牡馬価値を高めるため、NHKマイルとダービーの
変則2冠に拘る調教師がいるのはそういうことだろう。
 しかし、日本は三冠路線が名実ともに生き残っている国でもある。欧州の
ほとんどの国では3戦目が古馬に開放されていたり、有力3歳馬が凱旋門賞
など秋のレースで古馬に挑んだりしていて、ほぼ形骸化している。

 ここまで欧州を引き合いに述べてきたが、そもそも競馬の世界で三冠
(Triple Crown)という言葉が使われ出したのは、1920〜30年代の米国と
言われている。英国がそれに続いたようだ。
 もちろん他のスポーツでもこの用語は使われている。野球の打者三冠
(三冠王)や投手三冠、ラグビーのホームネイションズ対抗戦は歴史がある。
ただ、サッカーの三冠だけは(The Treble)という呼称が用いられる。いずれに
せよ、洋の東西を問わず人々は「三冠」が好きなようだ。やはり、絶対的な
存在は特別だということだろう。

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