レッドクライム（第63回）　軍団の世代交代

　テイオー軍団は昨年のブレイブスマッシュ、マイネルアウラートに
続いて、先日はケントオーが引退。そしてシングンマイケルが不慮の死を
遂げるなど、重鎮が次々とターフを去った。レッドクライムも昨年末に
引退しており、寂しい限りだ。
　これで現役の最上位は３勝クラスのウィナーポイントということに
なった。（３歳OPにルーチェデラヴィタがいるが、６月以降は２勝クラスで
戦うことになるだろう）むろん現行メンバーの奮起を期待するが、新馬も
楽しみに待ちたい。レッドクライムにそっくりな全弟セータステソーロや、
オツウの初仔マジカルステージらがデビューに備えている。

　そして、レッドクライムの現況について詳細は省かせてもらうが、種牡馬
以外の牡馬(セン馬)としては最も恵まれていると思える環境に身を置いた
ようだ。引退時にはシングンマイケルを引き合いに出し、明暗を分けたと
表現した。しかし、わずか数か月後に全く逆の運命が訪れるとは・・・。
　クライムが障害に転向した際は、その飛越の拙さにがっかりしたものだ。
だが、下手だったが故にあっさりと障害戦に見切りを付けられた。飛越抜群の
マイケルが命を落とし、障害失格の烙印を押されたクライムは第二の
馬生を歩み始めた。クライムには、マイケルの分も長生きして欲しいと
切に願う。