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2020/03/08 11:21
テイオーの牝系を辿る旅 : 母トウカイナチュラル
トウカイナチュラルは1982年浦河産、父ナイスダンサー、栗東の
松元省一厩舎に所属したが未出走。足元の弱さが原因とも言われる。
これが後に、テイオーに影を落とすことになったのかもしれない。
産駒は14頭。テイオーは2番仔である。テイオー以外にもルドルフ産駒が
2頭いたが、2勝止まり。これに対してサンデーサイレンス産駒は4頭で
計18勝。トウカイオーザがアルゼンチン共和国杯を制している。サンデー
サイレンスの種牡馬としての能力は認めざるを得ない。
トウカイナチュラルの仔全体としては計40勝、その内G1が4勝、G2が
2勝。大変な名牝である。(以上は、中央の成績)
父ナイスダンサーは大種牡馬ノーザンダンサー産駒ではあるが、有力な
後継種牡馬には成れなかった。代表産駒はテイオー同期のナイスネイチャ。
ナイスダンサーの母 Nice Princess は Tourbillon 系ではあるものの
Milesian には至らず、むしろ凱旋門賞馬 Massine のクロスがルドルフの
母スイートルナ内の Massine と刺激し合い、テイオーの底力を補強している
印象。ただ、この第5回凱旋門賞は9頭立てで、かつ1位入線馬の降着による
繰上り優勝であり、このタイトルはあまり声高に誇れるものではないかも
しれない。(苦笑)
きょうだいでナイスダンサー産駒はトウカイナチュラルのみであり、もし
出走していたらどれ位の成績を収めたかの想像は難しい。近親でも叔母の
トウカイマリーのみであるが、その仔トウカイタローは新潟記念を勝っている。
前述のナイスネイチャも母方に星友の流れがあり、この牝系とナイスダンサーの
配合をもう少し見たかった気がする。
そうは言っても、トウカイローマンの成功が大きすぎてブレイヴェスト
ローマンが重用されたのは無理からぬことであり、ナイスダンサー自身の
評価を考えると致し方ないと言うべきだろう。