レッドクライム（第54回）　平地再転向

　前走の大敗を受けて、平地に戻すことが決まった。結果は残念であるが、
中途半端に「もう１戦様子を見たい」となるよりも良かったのではないか。
　レースを見ていると、まず障害飛越に対して前向きではない。そして、
集中力の維持が出来ていない。２番目の課題は平地に戻しても同様だろう。
身体的な持久力は別として、二人の調教師が平地では2000ｍ超の距離を
一度も使っていない事実は重い。すぐにやめそうになる悪い癖とも表裏一体
と思える。
　これをいかに克服するかは調教師の腕の見せ所だ。と同時に、騎手の協力も
大切になってくる。本場で思うように使えない立場なので継続騎乗は難しいと
思うが、場当たり的なレース選択と騎手起用では克服出来ないのではないか。
　もう１点気になったのは、今回の放牧先が同じ阿見トレセンでも、チェス
ナットファームから岩城ステーブルに変わっていることだ。どの様な外厩か
よく分からないが、調整場所が同じトレセンなので戸惑いは少ないか。それ
でも転厩と度重なる外厩変更は、精神的に良いはずはない。何とか困難を
克服して欲しいと願うばかりだ。