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2019/05/26 13:10
テイオー血脈期待の2歳馬(1)
◎アースウルフ(牡:父オルフェーヴル、母アースシンボル)
母アースシンボルはマーメイドS(G3)3着など芝の中長距離で活躍し、
4勝を挙げた。その姉コスモミールは新潟2歳S(G3)3着、弟ミュゼ
ゴーストがラジオNIKKEI賞(G3)2着と、きょうだいで重賞制覇にあと
1歩まで迫った。
父オルフェーヴルはその父ステイゴールドの傾向を引き継ぎ、大物を出す
一方で期待に応えられない産駒も多い。イメージ通り気性に難のある仔が
力を発揮出来ないケースが見受けられる。
また、本馬の姉アースヴィグラスはサウスヴィグラス産駒の特徴がよく出て
おり、中山ダート1200mで2勝を挙げている。しかし脚質は母アースシンボル
同様、後方からの差し・追い込みを得意にしている。
本馬は芝・ダートどちらでも対応出来ると推測するが、適性としては中距離の
差し競馬になるのではないか。ともかく、気性的に制御可能であることを
願うばかりだ。
◎サービスエース(牝:父ゴールドシップ、母メイクデュース)
母メイクデュースは芝1200mで勝ち上がったが、2000mでも好走している
ように距離の融通が利いた。本質的にはスプリンターではないと思う。
父ゴールドシップは今更説明不要であろう。
姉ウィナーポイントは小柄でありながら、しっかりと直線で伸びてくる脚を
持っている。父がロベルト系のスクリーンヒーローにもかかわらず、牝馬で勝ち
上がっているのは心強い。
本馬は外見上はゴールドシップの面影が薄く、祖父のステイゴールドに近い
のではないかと思っている。ステイゴールド産駒の牝馬のイメージで捉えれば、
父のようなステイヤーではなく、芝のマイル中心での活躍が期待される。
◎トウカイデュエル(牡:父ジャスタウェイ、母トウカイオスカー)
母トウカイオスカーはマイル中心に活躍し、5勝を挙げた。オークスや
ヴィクトリアマイルに出走するなど、テイオー産駒牝馬としては屈指の成績を
遺して、期待されながらの繁殖入りだった。だが、産駒は未だに中央の勝利が
無い。現役時代に厳しいレースを経験して消耗してしまったのだろうか。
本馬は久し振りの牡馬である。両親の特徴を考えれば、常識的には芝の
マイラーを想像する。そして母父テイオーに対して、父方にトニービンが入る
配合は活躍の確率が高い。そろそろ母の名を高めるような産駒を期待する。