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2019/02/13 16:10

ケントオーは京都記念巧者なのか?

 先日の京都記念では、ケントオーが期待に応えて2年連続の掲示板を確保した。
着順は同じ5着でも内容は昨年を上回るもので、近年影を潜めていた2段スパートが
久し振りに炸裂し、勢いを保ったままゴールを駆け抜ける姿が復活した。やはり、
調教での終いの脚とレースのそれが連動することを改めて確認出来た気がする。
 このところ、ケントオーは京都のG2に狙いを定めているようだ。ここで、レースの
結果を簡単に振り返ってみよう。

18年京都記念2200m(重):5着(0.5秒差)
18年京都大賞典2400m(良):7着(1.1秒差)
19年日経新春杯2400m(良):7着(0.4秒差)
19年京都記念2200m(良):5着(0.2秒差)

 日経新春杯でも見せ場を作ってくれたが、それでも京都記念の2走の方がインパクトが
強かったように思う。これは200m短いことが要因だろうか? 同じ外回りでも違うもの
なのか? この疑問を解くために、ハロン毎のタイムをグラフ化してみた。

 まずは京都大賞典から。このレースの流れは10F目の緩い落ち込みを除けば、ほぼ
このコースの平均的な流れとなっている。京都は3コーナーの登りで一旦スローダウンし、
下りからラスト2Fまで加速し続ける。これは距離によらず基本的に同じだ。この時は
スローペースの割に前が苦しくなって、先行したケントオーも末脚不発で後退して行った。
 対照的に日経新春杯はハイペースとなり、特異なグラフを形成している。タイムは
先頭の馬で取っているため、前総崩れのレースではこうなることもある。実際には後方の
馬たちは右肩上がりのペースで逆転することになる。ケントオーもこの時は展開の助けが
あっただろう。

 そして近2年の京都記念である。この二つのレースにはある共通点がある。そう、
登り坂の落ち込みが無いのだ。その分下りからのペースアップが突然ではない。つまり
例年の流れに比して、勝負どころの緩急が穏やかだったことになる。
 ケントオーは追い出しでややズブいところがあり、この流れは好都合だったのでは
ないか。今回は近走では珍しく序盤に掛かり気味だった。これも調子の良さの表れ
なのかもしれない。あれを見た時は終盤の失速を危惧したが、その様なことは無かった。
 母系の気性の激しさから若い時は短い距離を使い、かつマイラー体型であるがために
2000m超の距離を疑問視する向きもあるが、案外と父親から潜在的な持久力を受け
継いでいるのかもしれない。

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