レッドクライム（第49回） 障害転向（予定）

　公式のコメントとして、厩舎サイドから障害試験を受ける意向が示された。
前走を見ても、ラストスパートでピッチが上がらない問題点は解消されて
いなかった。距離を問わず、芝でもダートでも決め手不足から勝ち切れない
現状を再認識させられた。未だに能力を出し切れていない感は拭えないが、
早めに次の手を打とうという選択は理解できる。ただ、障害で駄目だった
場合は次の策はもう無い。瀬戸際に立たされた状態である。

　ここはもう、障害の適応力があることを祈るしかない。何しろ、やって
みないと分からないのが障害レースだ。
　その障害レースのペース自体はクライムに合っていそうに思われる。しかし
ダッシュ力に欠けるので、飛越でブレーキが掛かり過ぎて再加速を繰り返す
ようだと苦しい。飛越センスの有無がすべてと言っていいだろう。
　フォーム的には前肢の膝を振り上げるタイプなので、飛越の入りは違和感
無さそうだが、後肢の甘さを指摘され続けているのが気がかりである。ジャンプ
に必要な力を出せるかどうか。発馬の頼りなさを見ても、押し出す力の強化が
求められるだろう。

　ところで、本格的な障害転向練習は自前でやるのだろうか。それ専門の外厩も
あると思うのだが、今後のアナウンスを待ちたい。また妄想の類になるかも
しれないのだが、体を収縮させることを覚えてトモの入りが改善し、平地
再挑戦の機会があればとも思う。