rokusukeさんのひとこと日記

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2017/10/15 09:13

波瀾万丈の馬生を歩むブレイブスマッシュ

　レース前は殆ど静かだった日本競馬メディアも、結果が出てようやく
伝えるようになった。それでもまだこのレースを矮小化しようとする輩は
存在する。競馬は国や地域によって様々だ。日本では芝2400ｍで勝つ馬が
最強だと思われているし、欧州では2000ｍ、米国ではダート馬が最強だ。
そして豪州はスプリント王国と言われている。
　確かにタイム自体はその前の７Rよりも遅い。勝負を意識したペースに
救われたのも事実であろう。とは言え１、２、４着馬はいずれも人気を
背負ったGⅠ馬達。その間に割って入った３着は紛れもなく快挙と言って良い。

　ここに至るまでには、いくつかの巡り合わせに導かれていたように思う。
まず、豪州への移籍。そして名伯楽ダレン・ウィアー師にそのスプリント
能力を見出された事。移籍の時期が第１回「ジ・エベレスト」に重なった事。
主催側のATCの目に止まった事。ATCとしてはこのレースに国際色を加える
ために日本生産馬に英国人騎手を乗せて出走させたのは、広報戦略の意味合いが
強かったはずだ。ついでに言うと、陣営が高額な出走料を全額払ったと思って
いる人が多いようだが、ATCが自らの枠を使ってブレイブスマッシュを選んだ
のである。
　実績で劣るブレイブスマッシュに着順の期待は大きくはなかったと思うが、
こういうチャンスをモノにする不思議さが彼にはある。ATCとしては（JPN）の
文字が目立つ所に載ったことを喜んでいるだろう。

　ブレイブスマッシュは父トーセンファントム、母トーセンスマッシュである。
このマイナーな配合から活躍馬が出る事は不思議に思えるかもしれないが、
牝系は“泣く子も黙る”スカーレットインク系だ。分家筋とは言え、
『華麗なる一族』の一員として名を連ねる資格を持っている。
　彼が活躍するほど、父トーセンファントムの種牡馬価値は上がる。この波瀾
万丈親子の繁栄を祈っているし、何よりもルドルフ・テイオーの血の広がりを
期待する。願わくば何年か豪州で種を付けた後、日本に種牡馬として戻って
来て欲しいものだ。

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トーセンファントム
スカーレットインク
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