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2016/08/11 16:57

アウラートVSケントオー第3弾(関屋記念)

 ここまではいずれも重賞で2度対戦して、2戦ともケントオーが先着している。
ただし、ケントオーが主戦を乗せているのに対して、アウラートは2度ともテン乗り。
主戦同士で相見えるのは今回が初めてだ。

 アウラートはこのところ1戦置きに柴田大Jと他の騎手が乗り変わっている。
そして、主戦では好成績、他の場合は凡走とはっきりしている。どこが違うのか。
ゲートの出は安定している馬なので、誰でも狙った位置を取れるだろう。だが、
一見同じ位置取りに見えて、微妙に違う。主戦の時はピタッと安定しているのに対し、
他の騎手だと微細な操作が入っているように見える。人馬の呼吸というのはこういう
事かもしれない。
 しかし、主戦も手の内に入れるのには時間がかかった。以前は抜け出す脚を活か
そうとしたのか、今よりも1段下げた位置が多かった。そして肝心な勝負どころで
馬群を捌けずに負けるケースが目立っていたのだ。
 前走は決定的な不利に見舞われたのでノーカウント。脚を使わなかった分、消耗も
無いだろう。気がかりなのは、精神的なダメージの有無。それさえ無ければ、私は
もともと関屋記念の方がチャンスは大きいと思っていたので期待したい。東京で
何度も粘りを見せているのは周知のとおり。今の新潟ならば、尚更持ち前の持続力が
活きるのではないだろうか。主戦が新潟に慣れているのも強みだ。

 一方のケントオーはこのところ和田Jで固まっている。ケントオーで大事な要素は
芝質でもなく、枠でもなく、道中かからずに脚を溜められるかどうかに尽きる。
また主戦の真骨頂は、小倉記念に集約されていると思う。内枠から好位を進み、
直線で抜け出して粘る、もしくは突き放す。逆に後方からだと目の覚めるような
神騎乗は望み薄だ。
 ケントオーとのコンビでも、内枠好位だと安定している。それに対して外枠の
場合は、ポジションを取りに行って前に馬を置けずに失敗していた。その反省も
あったのだろう、中京記念では確実に脚を溜められる戦法を取った。とは言え、
さすがに関屋記念でも最後方というのは考えにくいし、やってはいけない。実際、
中団までに付けた場合の成績はほぼ完璧。
 中京記念では見事に3着。だが、中京記念と関屋記念はリンクしないというのが
今や常識だ。果たしてケントオーは中京記念の特殊条件に救われたのだろうか。
私はこの馬は競馬場や芝質に左右される器ではないと期待を寄せている。後方に
下げ過ぎなければ、充分にチャンスはあるはずだ。ただ、主戦は新潟の経験は
多くは無い。位置取りと仕掛けどころを間違えないようにしてほしい。
 この1戦には、和田Jの2週連続重賞勝利もかかっている。慣れ親しんだ小倉
からケントオーに乗るために来てくれるのだから、彼もその素質を評価しているの
だろう。「いつか重賞を獲れる馬」の見立てを、自身で証明する好機である。

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