レッドクライム（第15回）　新馬戦を終えて

　強敵揃いのレースであったが、結果は５着。残念と言えば残念だが、
今の状態としては妥当な結果なのかもしれない。

　馬体重は470kg。多少の輸送減りはあったかもしれない。稽古を積んで、
入厩時よりも締まってはきたが、まだまだツルンとした感じで、メリハリが
ない。やはり馬体の充実は時間がかかりそうだ。他の馬もそうだが、ちょっと
した物音に驚いて立ち上がったりしている。色々な意味で、幼さが残る。

　中京2000は本馬場入場口からゲートまでが遠く、照りつける太陽が無かった
とは言え、速足での移動を余儀なくされて汗だくだ。駆けつけた時にはすでに
輪乗りが始まっていた。見ると、クライムの発汗が凄かった。パドックでは
そうでもなかったのに、騎手が乗ってイレ込み始めたか。

　ゲートは心配した通り、後手を踏んだ。そのツケは道中外を回らされる
結果となった。最後はその分疲れてヨレていた感じ。ミルコはもう無理には
追っていないように見えた。馬の将来を考えた騎乗だろう。

　色々と課題の見えた新馬戦ではあったが、学習能力が高いという評判なので、
馬体の向上とともに気性面の前進も期待したい。