おばあちゃんが繋いだ命

２月１１日（土）にはクイーンカップが行われます。
このレース、わが愛するマイネルスティングに深〜イ関わりがあるんです。
というのは、１９６７年のクイーンカップ優勝馬がイチコ。
スティングの母イチコスターのお母さん。
つまりスティングのおばあちゃんなのです。
そして、このイチコと同じ名前を持つある女性の方がイチコの流れを継ぐ仔達に思いを寄せられ、娘イチコスター唯一の牡馬で、一口馬主のクラブ馬となったスティングの引退時に引き取りを決意して下さったのです。
それから１０年近く、ずっとスティングを見守って下さったのですが、ご自身の突然の体調の変化で手放さざるを得なくなりました。
そして引退馬ネットに「保証金が無くなった時点で苦しまない様に安楽死を」と苦渋の選択をなさったのです。

馬を見て行くには、毎月決まった経費と場所と人手が必要です。
見る人の居なくなった馬は、預かった牧場の大きな負担になってしまいます。
悲しいけれどそれが現実です。

でも、この時スティングに暖かい手が差し伸べられ、スティングの会ができ、彼の命は繋がりました。
そして、彼の暮らした牧場で産まれた牡馬、オキテの命へと繋がっていったのです。
１頭の牝馬への思いが命の連鎖を産みました。

イチコおばあちゃんありがとう。

来たるクイーンカップ、みんな無事にゴールしてねと願います。


画像は馬友さんに描いて貰ったスティングとオキテです。
まだオキテが「１才君」と呼ばれていた時期、ニンジンを前にした力関係です（笑）