351件のひとこと日記があります。
2016/02/09 09:43
波乱の馬生・・・・・・京都記念馬ナイスナイスナイス
2月に入ってから思い出したかのように雪の日々が続いています。
今年は雪が少ない・・・・でも、北国の住人は決して油断しません。
冬の終わりにはちゃんと降雪量の帳尻があうようになっていると経験上知っているからです。
シンシンと降り続く雪を見ていると4年前の2月を思い出します。
前年の2011、3・11の東日本大震災。
この日多くの人達の人生が狂いました。
そして、それと一緒に多くの動物達の生も狂いました。
大波に流されてしまった尊いたくさんの命。
その中には多くのお馬たちもいました。
幸いに助かったお馬たちも、彼らを守ってくれてた人や帰る場所をなくして不安と恐怖の中にただ、たたずむだけでした。
引退馬協会はすぐさま“被災馬info”を立ち上げ、お馬たちの行き先確保に奔走しました。
その中の1頭、ナイスナイスナイス。
1990年の京都記念勝馬です。
福島で第2の馬生をすごしていた彼にも突然の大波が襲いかかったのでした。
2012年2月、私は引退馬協会のお仲間と被災馬を訪ねて新冠に向かいました。
雪が舞い、寒さに歯がガチガチなる状態でしたが、目の前にいるお馬たちの受けた恐怖や寒さ、心細さに比べたら問題になりません。
それでも、当時26才になろうとしていたナイスナイスナイスは元気に、差しだしたニンジンを食べてくれたのでした。
一緒に避難していたトーセンシャナオー(セントライト記念馬)が横から顔をだすと、控えめに後ろに下がって譲るような優しいお馬でした。
翌年、無事に福島に帰ることができ、その年の7月、安心したかのようにナイスは27年の馬生を閉じました。
画像は2012年の五輪牧場でのものです。
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エドリンさん
白い星さん、こんばんは。
わざわざ訂正して下さって有り難うございます。
あの日、五輪牧場さんには本当にたくさんのお馬達が避難していました。
名前もわからない仔達も数多く、中にはさ迷っていた地名で呼ばれている仔もいました。
でも、彼らにとっては名前が何でも関係ない事なんですよね。
今生きている、それが全てです。
動物達のたくましさを感じた日でもありました。 -
白い星さん
非難→避難でした^^;。
そう言えば、スーパーチャンスとマィディアサンも避難してました。
昨年は馬主さんの都合で不出馬でしたが、一昨年は相馬野馬追に参加しました。
相馬も人と馬とのつながりが深い地域なので、ナイスくんのように天寿を全うできると良いなと思っています。 -
エドリンさん
一直線さん、こんにちは。
全ての仔達がそうであってくれたら、どんなに嬉しい事でしょう。
でも、どうやっても不可能な事です。
だからせめて、命を繋げるチャンスを貰った仔達は、幸せで楽しい馬生を過ごし、天寿を全うしてもらいたいと願います。 -
一直線さん
天寿を全うする。簡単なことのように思えることが難しいこの世界。
ナイス、お疲れ様でした。
エドリンさん、心温まるお話ありがとうございます。 -
エドリンさん
馬のきもちさん、コメント有り難うございます。
自分の居場所に帰って、天寿を全うできたナイスは幸せなお馬でした。
きっと、命を繋げなかった仔達が守ってくれたのかも、です。 -
馬のきもちさん
こんばんは。
震災は人間だけでなく動物たちにも大きな影を落としたのだと今更ながらに胸が痛みます。
ナイスさんは救われた命を福島に帰って老衰という最高のかたちで全う出来たんですね!
とても救われた気持ちになります。 -
エドリンさん
白い星さん、お早うございます。
あの震災は、人も動物も私たちの想像をはるかに超えるほどの苦しみや辛さをもたらしました。
まだ未だにさ迷っている動物達もいるようです。
決して忘れてはいけないと思います。
そんな中で、自分の居場所で天寿を全うできたナイス。
頑張ってきた彼への、神様のご褒美かも知れません。 -
白い星さん
震災から5年が経つんですね。
原発事故で非難したりして大変だったんですね。
でも天寿を全うできて良かったです。 -
エドリンさん
Affirmedさん、こんばんは。
彼にとっての故郷は福島だったのでしょうね。
そこに帰るまでは、と、頑張ったのかな?
別れはいつも寂しいけれど、老衰という死亡原因に何故かホッとしました。
あの震災を乗り越えて、天寿を全うしたナイス、きっと幸せな馬生だったと私は思います。 -
エドリンさん
らすかるさん、いいね!有り難うございます。