351件のひとこと日記があります。
2016/01/20 17:15
父の執念を背負って・・・・・オンワードガイ
今週はAJC杯。
1973年にこのレースを勝ったお馬には凄いインサイドストーリーがありました。
正確にはその父なのですが。
オンワードガイの父、オンワードゼアは牝馬にして皐月賞、ダービー2着、そしてオークスも勝った歴史的名牝トキツカゼの息子でした。
デビュー時には「ニッポンイチ」という馬名だったことからも大いなる期待を背負っていたことがわかります。
でも、その力が発揮されたのは古馬になってから。
1958年金杯勝利から始まり、天皇賞(春)を勝ち、その年の有馬記念も制し、最優秀5才以上牡馬にも選ばれました。
6才のアメリカ遠征で調教中に故障し、7才になってから3戦して帰国。
その後、種牡馬入りしたのですが、繁殖牝馬に恵まれず、何と何と1963年には北海道公営競馬に復帰、オンワードケイの名で出走し2勝あげました。
そこも引退後は、当て馬として使われる事になってしまったゼア父さん。
その心境はどんなものだったでしょう。
天皇賞馬で有馬記念馬ですよ。
擬人化しているわけではないのですが、悔しさのかたまりで「今にみていろ!」状態だったのではないでしょうか。
それを証明したのが息子、オンワードガイの誕生だったのです。
実はゼアは、母となったリナウンの発情を促す役目の当て馬だったのです。
それが周りの目を盗んで、ゼアが種牡馬もやってしまったわけです(ありえな〜い!!)。
そして産まれたのがオンワードガイなんです。
馬主さんはチョウ怒って、ゼア父さんを馬房に幽閉してしまいました。
そんな出生のもとデビューしたオンワードガイ。
朝日杯、AJC杯、目黒記念を勝ちましたが、父の様にG1は勝てませんでした。
でも、彼の頑張りが父の幽閉を解き、馬主さんに「すまなかった」と頭を下げさせ、再び父を種牡馬に戻したのでした。
父のプライド復活をかけた1世1代の賭けを、息子が見事に勝利させた・・・そんな親子のストーリーでした。
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神威さんがファイト!と言っています。
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神威さん
エドリンさん
こんばんは(o^。^o)
日記にいいね!+メッセージをいただきありがとうございます♪
しまクンは寒がりですが 僕も負けず劣らず寒がりでして(笑)
場所の奪い合い・・・はしておりません。譲ります(笑)
↑オンワードゼアとガイの物語
素晴らしい実績を挙げた良血名馬が種牡馬から現役に復帰し
アテ馬になるなんて・・・考えられないですね・・・
そして逆境の中 この世に生を受けた"オンワードガイ"
とてもハングリーな競走馬だったのでしょうか・・・?
改めて競走馬の馬生について考えさせられるお話です。 -
エドリンさん
ムラサキツユクサさん、いいね!有り難うございます。
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エドリンさん
神威さん、いいね!有り難うございます。
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ムラサキツユクサさんがいいね!と言っています。
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神威さんがいいね!と言っています。
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エドリンさん
Affirmedさん、いいね!とコメントありがとうございます。
こんなストーリーがあるから、競馬は楽しいのですよね。
これでガイ君が、父と同じように天皇賞でも勝ってたら、きっと、もっと大きな話題になっていたでしょうね。 -
エドリンさん
しゃらさん、いいね!とコメントありがとうございます。
人間に振り回されてきたお馬の、精一杯の抵抗だったのかも知れませんね。
可哀想なのは、本来のお相手の筈だったお馬さんです。
結婚式で花嫁に逃げられた、状態なわけですから(笑)。 -
エドリンさん
らすかるさん、いいね!有り難うございます。
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Affirmedさんがいいね!と言っています。