競輪
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2015/07/27 00:15
マイネルスティングとの出会い 最終章
２０１３年１１月３日夜、スティングの会発起人Ｋさんから電話が入りました。
「 スティングがこれから手術します。 今、病院に搬送しました。 無事を祈って下さい 」と。
あまりに突然の事に、はっきり理解できないまま何人かの会員さんに連絡しました。
みんな驚きながらも「 きっと大丈夫、スティングだもの 」みたいな気持ちでいたように思います。
そして、３日もあと少しで終わるという時「 スティング、今、旅立ちました 」との連絡が入ったのでした。
最初、疝痛をおこしたと思ったそうです。
でも、病院で開腹したところ、脾臓に腫瘍が出来ていて、それが小腸に癒着し流動障害を起こしていたのです。
そして癒着した場所が悪く、無理にはがせば大出血し、臓器を傷つける恐れがあり、仮に何とか取れてもこれから先何度も癒着を繰り返し、今までの様な生活は出来ないだろうという獣医さんの見解により、発起人さんは泣く泣く安楽死を選択したのでした。
翌日の朝一のバスに乗り、私はスティングを見送りに行きました。
後にも先にもあんなに悲しい気持ちでバスに乗ったのは初めてでした。
トラックの荷台に横たわったスティングの亡きがら。
その冷たくなったおでこを、ここに来る事が出来なかった人達の分だけ、何度も何度も私はなでました。
その日、偶然にも、静内の町にはそれぞれの用事で、引退馬協会の代表とスタッフさん達、発起人のＫさん、そしてスティングの会員さんとその友人さんが集まっていたのでした。
“ スティング倒れる ”の連絡を受け、全員が病院に集まり祈る様な気持ちで見守る中、スティングは旅立って行ったのです。
まるで、みんなが来る日を待っていたかのように・・・・・・。
・・・・・・・最後までスティングらしい・・・・・・
そして、この事は預託牧場さんにとっても、ホッとする事になったのです。
「 疝痛で死なせた 」という事になったら、牧場さんの管理責任をとやかくいう人達が現れないとは限りません。
でも、これだけの人達が立ち会い、一部始終を見ていたのですから、牧場さんに何の落ち度もないという事を立証できたわけです。
まぁスティングがそこまで考えていたとは思いませんが、結果としてそうなりました。
擬人化しすぎかも知れませんが、スティングは自分に関わる人達を呼び寄せ、お世話になった牧場さんに迷惑がかからないようにして旅立っていった、そんな気がするのです。
そしてスティングはオキテにも最後のプレゼントを残して行ったのです。
長くなりますので、もう１回続けさせて貰います。
