351件のひとこと日記があります。
2015/06/17 08:26
曲がりくねった道の先に待っていた幸せ・フジノマッケンオー
昨日ハギノカムイオーをアップしたので、今日はやっぱりこの方でしょう。
フジノマッケンオー。
1993年に武騎手に導かれて競走馬デビュー。
そこから6連続連対し、クラシックへの期待を抱かせます。
ところがこの年は後に3冠馬になるナリタアブライアンがいたのです。
皐月賞は3着、ダービーは4着で終わりました。
それからは短距離路線へ向かい、芝ではダービー卿チャレンジC(G3)セントウルS(G3)で勝利し、ダートでも根岸S(G3)さきたま杯(G3)を勝って、1994年にはJRA最優秀ダートホースに選ばれています。
でもこの後今一状態が続き、1998年地方競馬へと移籍。
盛岡、水沢、荒尾と移動しましたが勝ち星はあげられず2000年引退となりました。
引退後、種牡馬になったのですが、何故か牝馬に関心がなく種牡馬失格となりました。
それからは功労馬として何ヵ所かの施設を転々とし、2005年、生れた牧場へ戻ってこれたのでした。
実は、彼の事は、私の記憶に名前程度しかなかったのです。
だから、芝、ダート両方走っていたとか、地方に行ったとか、全く知りませんでした。
私的イメージはただ地味なお馬、だったのです。
でも、あちこちと流されながらも終の棲家として、生れた牧場に帰ってこれたというのは、マッケンオーが持っているお馬だったのでしょう。
そして、途中で行方知れずになってもおかしくない状況で、次の場所があったということは、彼が誰からも愛され、可愛がられていた証しではないでしょうか。
やっと落ち着いた安住の地で、ハギノカムイオーと余生を過ごしながら、2013年3月8日、先輩のカムイオーより先に旅立って行きました。
3日後には23才の誕生日を迎えるはずでした。
牧場長さんが彼を見つめながら言っていました。
「 何故だか牝馬に興味がなくて仔っこはできなかったけど、おとなしくて可愛い奴なんですわ。戻ってきてくれて嬉しいですよ。」
今、彼は、ハギノカムイオーと並んで静かに眠っています。
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馬の気持ちさん
中央で活躍して 最優秀ダートホースにまでなったのに 次は 地方転々なんてね、厳しいな、やっぱり競走馬の世界。
頑張って 無事 長生きしないと ご褒美もらえないのかな、昨日、8歳で天国に行ってしまったサンディエゴシチーを思って、センチになってます。スミマセン。
中央、地方で頑張ってる馬たち 怪我だけはしないでほしいです。 -
エドリンさん
馬のきもちさん、こんばんは。
年令のせいもあるのかも知れませんが、カムイオーもマッケンオーも、本当に穏やかで安心感に溢れていました。
そして何よりも、関わる方達が敬意を持って彼らに接しているように感じられたことが嬉しかったです。
立派な成績を残しても引退したら只の馬、というのは悲しいし、お馬に対して失礼です。
マッケンオーも、あっちだ、こっちだと振り回されて、心が傷だらけだったかも知れません。
巡り巡って自分の原点に帰れた事は、神様からのご褒美だと信じます。 -
馬のきもちさん
前回のハギノカムイオーとは年が離れていたのにとても仲が良かったんですね!
次々と新しいことに挑戦し、次の場所があったとはいえいろいろなところを渡り歩き彼なりに身や心を削って順応してきたのかなと思います。
自分の我儘や欲をおさえて悟りを開いてしまった・・・とか考えすぎ~_~?
最後に「戻ってきてくれて嬉しい」と言ってくれる生まれた牧場に帰ってこられたのは神様からのごほうびでしょうか(*^^*) -
らすかるすずかさんがいいね!と言っています。
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エドリンさん
アイバイノチさん、いいね!ありがとうございます。
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エドリンさん
ディランバグさん、いいね!とコメントありがとうございます。
元々器用なお馬だったのでしょう。
ただ、牝馬に興味を示さないお馬というのは、初めて聞きました。
まさか、性同一障害だったとか(笑)。
ニンジンに目がなくて、牝馬が大好きという、私の今までの牡馬の概念が変わりそうです(爆)。 -
エドリンさん
Affirmedさん、いいね!とコメントありがとございます。
お馬にも女嫌いとかあるんですね。
私が知っている限りでは、牝馬を見るとブヒブヒ言ったり、ホケ〜っ眺めていたり、そんな牡馬ばっかりでしたから( 中にはセン馬でも )、場長さんからそうお聞きした時ビックリしました。
言われてみたら、何となく俗世界から離れているような、そんな風に見えてきたから不思議です。
彼にはきっと彼なりの主義主張があったのかも知れません。 -
エドリンさん
マカさん、ツインポッチンとコメントありがとうでっす。
現役時代も、芝だ、ダートだと、場所も、中央だ、盛岡、水沢、荒尾だとコロコロ変わり、引退した後も、種牡馬から功労馬にすぐに変わり、行った先々が閉鎖やら何やらで、一時は行方知れずになった事もあったとか。
巡り巡ってたどり着いたのが産まれた牧場なんて劇的ですよね。
行く先々で、誰かが必ずこの仔を守ってくれていたのでしょう。
やっぱり幸せなお馬だったんですよね。 -
エドリンさん
SAKU☆39☆さん、いいね!とコメントありがとうで〜す。
器用なお馬だったんでしょうね。
距離だって、ダービーで4着に入っているくらいですから多少の融通はあったと思います。
会った時の印象は、何となく哲学者みたいでした(笑)。
カムイオーは仙人のようで、マッケンオーは哲学者。
だから馬が合ったのかも知れませんね(爆)。 -
ディランバグさん
こんにちは。
芝もダートも走れて どんな位置からでも競馬ができて競争だと何でもできるのに、牝馬に興味がないなんて面白い馬ですね。(*^^*)
引退して 違う世代で走っていたカムイオーと仲良く、生まれた場所で自分の馬生を過ごせたことは幸せですよね。(*^^*)