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2018/11/01 17:38
スティングの企て
2013年11月3日、名も無い馬「マイネルスティング」が旅立って行きました。
その日静内には、北海道にはめったに来ない引退馬協会の代表とスタッフさん、引退馬協会北海道支部代表さん、そしてマイネルスティングの会員さんがそれぞれ全く別の用事で来ていました。
しつこいようですが、本当にそれぞれ個々の用で偶然に来ていたのです。
それを知っていたのかどうかわかりませんが、その日スティングは倒れたのです。
それまで歯の治療以外獣医さんにかかった事のないスティングが初めて病院に運ばれました。。
そして、知らせを聞いたみんなが慌てて病院に駆け付け見守る中でスティングは目を閉じたのでした。
いろいろ不思議な事をやらかしてくれたスティングらしい最後でした。
そのスティングの旅立ちから5日後、デビューしたものの故障で長期休養を余儀なくされ、レースに戻ってきてもドン負け状態が続き引退宣告を受けていたオキテが待望の初勝利をあげた時、誰もがスティングの後押しと信じて疑いませんでした。
そのスティングが息子の様に愛したオキテとセブンは今、無事競走馬生活を終え産まれた牧場でのんびり暮らしています。
まるで兄弟のように仲の良い2頭は一緒の放牧地で草を食んだり相撲を取ったり、自由で平和な日々を過ごしています。
牡馬が引退し産まれた牧場に帰って来る、それもスティングがお守した2頭が揃って・・・。
重賞勝ち馬でも殆どあり得ない事だと思います。
私たちはこの事を「スティングの企て」と呼んでいます(笑)。
マイネルスティング・・・死してなおやらかしてくれます(爆)。