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351件のひとこと日記があります。

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2015/05/20 10:21

桜花賞もオークスも全く縁のなかった

桜花賞もオークスも全く縁のなかったお馬、地方競馬でたった1勝しかできなかったお馬、それでも20才になった今、姫のように大切にされ可愛がられているお馬。
引退馬協会のフォスターホース、ハリマブライトです。

ハリマは、宝塚記念(G1)馬でありながら行方不明となってしまったオサイチジョージの娘です。
1995年に生れ、1998年から99年までの1年間だけの競走馬生活。
そして引退後、縁あって、当時フォスターペアレント(FP)の会だった、現引退馬協会のフォスターホースとして引き取られました。
これだけなら、ハリマは運の強いお馬、ラッキーガールというだけです。
このハリマの運の強さは、自分だけではなく他のお馬の幸せも呼ぶものだったのです。

ハリマがフォスターホースになった事で、FPの会ツアーで彼女の生産牧場さんを訪ねたりと交流ができました。
そして、その延長線上で引退馬ネットのサポートホースとなったマイネルスティングが預託され、会員さん達の訪問も増えました。
初めて引退馬を預かる事になった牧場長さんは当初 「何故、もう走らない馬にこんなに人が気持ちを寄せるのかわからなかった」 と言ってます。
生まれた時から馬を生産し売る、それがずっと続いた家業と信じて暮らしてきた方たちにしてみたら、ただのんびりと草を食むだけの馬の為にお金を払う事はなかなか理解できなかったかも知れません。
それでも、この牧場長さんが少しずつ変わってきた事は、最初から見てきた私たちにははっきりわかりました。
数年後、千葉にいるハリマに会った時、牧場長さんの今までの価値観がひっくり返ったといいます。
後で聞いたところ、ハリマを見つめて涙ぐんでいたそうです。
それはそうでしょう。
出産から見守り、トネッコ時代からセリに出す時まで手をかけ育てたお馬です。可愛くないわけがありません。
出した後を追っていたら商売にならない、ずっとそう教えられてきたから、見ざる聞かざると心に蓋をしてきていたと思うのです。

スティングからの続きとして、ビッグゴールドさんもやってきました。

また、牧場に1頭だけ牡馬が生まれた時、暇なマイネルスティングがお守役として面倒を見たお馬が今のオキテです。
突然のスティングの死後、スティング会の有志の方達で作った、引退後の彼を見守っていくための 「オキテ会」。
スティングが亡くなる前にお守をしたコスモセブン
まだ若い彼らのこれからは見えませんが、きっと明るい道が続いていると思います。

ハリマブライトからマイネルスティングへ。
マイネルスティングからビッグゴールドへ。
そして、ハリマの後輩たちへと、名も無い馬たちが繋いでいく命のタスキ。
すべてはハリマがフォスターホースになった時から始まっていたのかも知れません。

何年か前、ハリマに会って写した写真、何十枚も撮ったのに1枚だけ “オーブ” のようなものが写っていました。
それ系の事には全く関わりのない私なので、ちょっと調べてみたら、玉響とかいうもので、悪いものではないとか。
なので、お気楽な私は、これはハリマの運の強さの象徴だと勝手に決めました。
上がその時撮った普通のハリマの写真で、下がそのオーブ付きのハリマです。

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  • ルージュの夢さんがいいね!と言っています。

    2015/05/20 13:51 ブロック

  • エドリンさん

    ディランバグさん、いいね!ありがとうございます。

    2015/05/20 13:11 ブロック

  • エドリンさん

    SAKU☆39☆さん

    引退馬協会のポリシーは
    「沢山の人が1頭の為に、1頭が沢山の人の為に」 です。
    お馬だけが幸せになっているわけではありません。
    そこに集う人達もみんな、そのお馬の周りで幸せを感じていると思います。
    お馬のそばで怒り顔の人、見た事ありません(笑)。

    2015/05/20 13:10 ブロック

  • ディランバグさんがいいね!と言っています。

    2015/05/20 13:00 ブロック

  • SAKU☆39☆さん

    そうですね。
    大事な命ですから
    そういう施設が多くなっていくのはいい事だと思います。

    2015/05/20 12:58 ブロック

  • エドリンさん

    SAKU☆39☆さん、いいね!とコメントありがとうございます。
    今、そういう引退競走馬専門の牧場さんがジワジワと増えてきています。
    会員制のサポート会も知られだしています。
    まだ認知度は低いですが、それでも一昔前に比べたら大きな変化を感じます。
    いろんな場で、引退競走馬のその後について伝えてくれている人たちの数も多くなってきています。
    全部はとうてい不可能でも、出来るだけ多くのお馬が生きるチャンスを掴めるように、と願っています。

    2015/05/20 11:36 ブロック

  • SAKU☆39☆さんがいいね!と言っています。

    2015/05/20 10:30 ブロック

  • SAKU☆39☆さん

    競走馬としての役目を終えた馬たちのその後って、なかなか知る事がないので、とても感銘を受けました。
    俺もグリーンチャンネルの番組、亀和田毅の競走馬のいる風景という番組で、引退後ホーストラストというところで余生を送って馬が沢山いることを知りました。
    とにかく、健康で長生きしてほしい

    2015/05/20 10:30 ブロック

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