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351件のひとこと日記があります。

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2015/07/02 09:45

2010年7月3日 その1

5年前の7月3日、私は2つの目的を持って日高1日ツアーに出かけました。
まず1番の目的は、ずっと心の奥底に焼き付いて消えなかった名前の、1頭のお馬に初めて会う事でした。
エドノドリーム
私のハンドルネームの元になったお馬です。
2001年に産まれ、2003年に中央デビュー。
芝では結果が出ずにダート変更。
何とか3勝あげるも、1000万下から抜け出せず、64戦、8歳まで走り続けました。

私が彼を知ったのは、その1000万下でウロウロしていた頃でした。
当時、最終レースで当たる事が多くて、メインはパスしても最終だけはしっかり検討していた私の目に、良く入って来る名前。
エドノドリーム
和洋混ぜこぜの名前に何となく惹かれて、買い目に入れていた私がいました。
その頃から12レース=エドノドリームという図式が頭の片隅にインプットされた気がします。
それがある時、馬友さんの応援していた馬のいる北海道競馬の厩舎のホームページでその名前を見つけたのです。
そのお馬の関係で厩舎さんと繋がりができていたので、すぐに連絡をしてみました。
9才馬になった彼は、中央から道営競馬へと移籍してきたのでした。
何故か勝手に「 運命だ! 」などと思ってしまったのです。
取りあえずニンジンを送ったりなどして、その内会いに行こうと思っていた矢先、厩舎さんから「 残念ながら引退になりました 」とのメールが!
2戦した所で、もともと悪かった脚の痛みが酷くなった為、引退させる事になったと。
ただ幸いなことに “ 優駿学園 ”という同じ門別にある、馬に関わる職業を希望する人たちの学校で、脚を治しながら、練習用の乗馬になる事が決まったとの嬉しい報告が一緒にありました。
そこには会いに行く事も可能だと付け加えてあったのです。
一瞬、電気が消えて真っ暗闇になったけど、すぐに復旧してホッとしたような・・・・そんな気分でした。
絶対にすぐ会いに行く!!
決めてから、その学園さんに連絡したりニンジンを送ったり、そして、やっとやっとこの日会えたのです。

初めて会ったのに、彼は私のそばまでズンズンと寄って来てくれました。
目がくりくりと大きくて、もう9才だというのに甘えん坊発揮で、顔を撫でても嫌がりもせず、涙が出るほど可愛かった・・・・・。
その日決心しました。
ここを引退する時が来たら引き取ろうと。


そのエドノドリームがまさかその年の12月に亡くなってしまうとは考えもしませんでした。
学園の先生から届いた訃報の手紙。
元々悪かった脚のせいで、運動もあまり出来ずに腸の働きが悪くなり、食べても栄養を吸収出来なくなったと。
ただ、彼の死を見て、学生さん達が命の儚さ、だからこその大事さ、管理の大切さを現実に知る事が出来たとも書いてありました。

年が明けて、やっと彼の眠る慰霊碑にお参りに行けた時、学生さんが私宛に取っておいてくれたという大きな封筒を頂きました。
そこには「 エドリンの尻尾です 」と書かれていました。
それを抱きしめた時、溢れた涙を止める事ができませんでした。

その名前を知っている人がいるのかいないのかすらわからない程度のお馬です。
大きなレースに出た事もありません。
ただの、その辺にいるようなお馬です。
でも、関わった人達から愛され、学生さん達の涙で見送って貰ったあの仔は、きっと幸せだったと思います。
たった一人でも、彼がこの世にいた事を覚えている人間がいるのですから。

エドノドリーム・・・・・・・エドリン、私の最愛のお馬です。

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    2015/07/02 19:41 ブロック

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    2015/07/02 19:41 ブロック

  • Affirmedさんがいいね!と言っています。

    2015/07/02 18:36 ブロック

  • Affirmedさん

    こんばんは!エドノドリーム覚えていますよ。確かにオーラスのレースによく走っていましたね。エドリンさんのHNはこの馬からだったのですね。
    私も500万条件で走っていた馬が好きでしたが引退後何処にいるかもわかりません。引退後に触れ合うことができて羨ましいです。

    2015/07/02 18:36 ブロック

  • エドリンさん

    らすかるさん、いいね!とコメントありがとうです。

    ラン君がいなかったら出会えなかったと思うと、ラン君に足向けて寝れません(笑)。

    だから、ラン君の事が心配です。
    脚元の良くない仔だから、エドのように内蔵にきたりしないかと気がかりです。

    2015/07/02 17:29 ブロック

  • らすかるすずかさん

    こんにちは。

    エドノドリーム、私も一度会っただけなのに忘れられないです。
    かわいがってもらっているのが分かって、仕事が終わるまで大事にしてもらってね、という矢先の訃報でしたから。
    それに、ランクスと同じ厩舎にいたというのも運命を感じるのです。

    2015/07/02 17:16 ブロック

  • らすかるすずかさんがいいね!と言っています。

    2015/07/02 17:13 ブロック

  • エドリンさん

    SAKU☆39☆さん、いいね!とコメントありがとでっす。

    この呼び方は、私しかしていなかったのです。
    でも、優駿学園さんに何度か行くうちに、学生さん達もそう呼んでくれるようになりました。
    なかなかいたずら好きで、通りがかりに“ガブッ”と肩を齧られた学生さんもいて「 本人は遊びで軽くやってるつもりなんでしょうけど、痛いんですよね 」、そんな話を笑いながらしてくれました。
    もうおじさん馬なのに、可愛い仔でした。

    2015/07/02 16:24 ブロック

  • エドリンさん

    ディランバグさん、いいね!とコメントありがとうで〜す。

    きっと引退馬に関わっている方達には深く心に残っているお馬が、1頭や2頭いると思います。
    悲しい思いの中から、それでも自分に出来る事を見つけて、お馬に関わっていこうと立ちあがっていくのですよね。
    お馬から教わる事、本当に多いです。

    2015/07/02 16:17 ブロック

  • エドリンさん

    馬の気持ちさん、いいね!とコメントありがとうで〜す。

    会えたのは本当に奇跡の様な事でした。
    道営競馬に移籍してきたこと、それも、たまたま馬友さんの応援馬がいた厩舎さんに入って来るなんて予想だにしませんでした。
    それで、勝手な思い込みで「 運命の仔 」と感じてしまったのですよね。
    短い期間でしかなかったですが、大きな思い出を残してくれたお馬です。

    2015/07/02 16:13 ブロック

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