351件のひとこと日記があります。
2015/05/13 11:23
鉄の女
今週はヴィクトリアマイル(G1)が行われます。
今、最も速く強い女が府中の森に集まります。
そんなに速くないけど、牡馬を蹴散らすほど強くもないけど、でも鉄の女の呼び名しかあてはまらないお馬がいました。
以前、拙ブログにも書きましたが、ウズシオタローです。
タローといってもちゃんとした牝馬です。
馬運車で移動中に、誰かが、他の馬の名前と取り違えてしまったのだとか。
かつて、アングロアラブ種のレースがあったのを知っている方は相当競馬歴の長い方だと思います。
ウズシオタローはそのアングロアラブのお馬でした。
何故、彼女が 鉄の女と呼ばれたのか・・・・・・。
彼女は1977年から1987年に14才で引退するまで、益田競馬場 (今はありません) で走りに走って250戦15勝。
その距離なんと326キロメートル。(新幹線で東京、名古屋間の距離らしいです)
それは2007年に高知競馬のヒカルサザンクロスが破るまでずっと保持されていました。
「無事これ名馬」の手本のように、1度も怪我や休養がなかったそうです。
いつの間にかファンの間でアイドルのようになり (1時期のハルウララのようです)、マスコミに取り上げられるようになりました。
引退レースは「ウズシオタロー引退記念競走」と名付けられ、当時、鉄人と称されていた広島東洋カープの衣笠さんから “うず潮のごとく走りし鉄馬かな”
という句が送られました。
引退後は動物タレントの牧場で、タレント兼繁殖として過ごし、4人のファンの方に見守られ、33才で旅立つまで北海道の牧場で余生を過ごしました。
地方競馬の、アングロアラブと云う地味な、それこそ名も無い1頭の牝馬が、自分の力で必死に繋いだ命。
今は。どんな名馬にも負けない立派な墓碑に眠っています。
「シンボリルドルフが走った距離、約3・5千キロメートル、稼いだ賞金約7億円、ウズシオタローが走った距離、326キロメートル、稼いだ賞金432万円」
その頃、CMか何かは忘れましたが、こんなスポットがテレビで流れていて、ウズシオタローの名が強く私の心に刻まれたのでした。
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馬のきもちさん
こんにちは♪
またまた素晴らしいお馬さんの紹介をありがとうございます。
14歳まで250戦というだけで目頭が熱くなる思いなのに1度も怪我や休養もないなんて奇跡の仔ですね!!
33歳までタローちゃんを見守ってくれた方々に感謝の気持ちでいっぱいです。
今では全くプロ野球を見なくなってしまいましたが、当時は確か巨人ファンの頃、でも広島の衣笠さんや山本浩二さんは大好きでした。
引退レースで鉄人衣笠さんとそういう接点があったんですね。
懐かしく思い出させていただきました(*^^*) -
ルージュの夢さん
素晴らしい!あっぱれなり!
レースとかは知らないけど、今、これほどの無事是名馬は見当たらないかもしれませんね。
タロちゃんも、ずっと見守った人達も、素晴らしいですね^ ^ -
ルージュの夢さんがいいね!と言っています。
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ディランバグさんがいいね!と言っています。