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2023/10/18 19:32
「3つのファ」学生時代貪るように聴い
「3つのファ」
学生時代貪るように聴いたフランス印象派とは画した新古典主義6人組。なかでも、プーランクとオネゲルはお気に入りでとくにアルテュールオネゲルのシンフォニーは若くエネルギーが有り余っていた青年だった私の頭にはスコアを暗譜するほど聴きまくったな〜。
オネゲルといえばシンフォニー5番の「3つレ」。
全音階音楽に挑戦しつつ、無調や十二音技法など新しい響きを模索する多くの作曲家同様に、後期ロマン派以降の発展、リヒャルトワーグナーに全てやられてしまいさらに後期ロマン派によってクラシック音楽そのものが成熟し、いったいなにをやったら新しい響きがつくれるのだろうかと絶望しつつ残した作品。
アルバン・ベルクなどの最初の作品1、ピアノソナタOP1をみても、冒頭のモチーフで小休止したあとは、展開に迷いもがきメロディーの進む方向、解決の仕方に錯そうしてゆく様が感じられ、この時期の作家達は2度の世界大戦にすすむ時代背景も相まって、新しい作風絶望の時代だったようです。
ハマスとイスラエルの衝突、ロシアのウクライナ侵攻、自由とあちらのイデオロギーの対立、不安でいっぱいの世界情勢ですが、なんとか人間の叡智を結集して平和な世界を獲得し、若い世代に渡してあげたいとしみじみ思う今日このごろです。
絶望の「3つのレ」からミを越えて21世紀は平和なファ ンタジーが現実になることを願って、今週は力いっぱい心を込めて「3つのファ」を応援します!
我らのファンジオ号、ファルシオン号、ファントムシーフ号、ガンバレ〜っ!