中山記念　

「ドゥラちゃん、オーナーにエッフェル塔のキーホルダー　土産頼まれたよー」
「調教よりフランス語の、
　勉強って　それ？」
「まぁね、いい枠だから、外をくるー　　っ　と回ってきたら、いいから
　ほら、スタートよ！」
かくして、中山記念のスタートです
「田辺さん、なんか外から変なのが
　いっちゃったみたいなんですが
　そんで、なんか横の「引っ越ししま　　した」って、手紙を送ってきたヤツ　　も来ちゃてるんですが、行きます？
　ミドルになるから、いかしとけ？
　そうですね！」
と、ロゴタイプが折り合いをつける頃
「久しぶりだと、楽しいなぁ」
(なんか、こいつには行かしたくないなぁ)
と、マイネルとロゴが並走の２馬身後方で
リアルスティールは、
「福永さん、いい感じですけど
外のドゥラが我慢してますけど
　前　空きすぎじゃね？
　てか？ドゥラに差し勝負するの？」
「いや、危ないからじっとしてよーね」

「パスタ、カブチーノ」
「それ、フランス語ちゃうやん
　言わすから、ハミかかるやん
　ほら、ロゴが後続の足を使わせる
　仕掛けにのってもたやん！」
早めのロングスパートにでるドゥラ
リアルスティールが問いかける
「福永さん　インあきますから
　いってみましょうか？」
「いや、危ないから、外あくから」
「さすが福永さん、ドゥラの後が空き　　ましたよ」
「あー、モーちょっとだけ様子見ようか？」
直線に入ると
「俺もドバイいきたいですよー」
「僕、行くんだもん！」
とラストインパクトがカオスモスを捕らえる刹那
「後輩のイスラは、外回し
　35秒位で上がって負かしたるー
　って、なに？外から寄って来た子も
　皐月賞を、勝ってんの？？」
ロゴがラストインパクトに襲いかかる
外で
「シシリー、オリーブ！」
「やから、それ、フランス語ちゃう！」
と、ゴール板が迫る
「ビィトーン、シャネール」
「あ！ルメールさーん！さっすがー」
アンビシャスがルメールの手腕で
折り合いを付けた末脚を爆発させ
「いやいや、あんたら、ドバイ忘れて　　るー」
リアルスティールがツッコミを入れに
駆けつけてゴール！！
ちゃっかり、藤沢師匠が角居さんに
メイダン饅頭の土産を頼んだかは
定かではない