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2021/09/20 10:12

凱旋門賞の馬場と天気

パリの天気は先週末にパラパラと短時間雨が降った日があった程度で今週も週末まで好天が続く様です。その後の1週間も気温も高く晴れの日が続く様です。

パリ・ロンシャン競馬場の馬場管理を見て行くと、7月14日以降コース全体の内側から6mまでの帯状の区域が保護されており凱旋門賞まで使用されません。
更に今年初めて最後の直線の入口からゴール板までの全長600mの範囲の内柵をさらに6m動かして12mの地点まで傷んでいない区域を確保しています。この区域は7月中旬から使用されておらず、凱旋門賞当日まで保護される予定です。7月末にコース全体の芝の密度を高めるためにオーバーシードを行っています。それと同時にバーチドレインをかける作業やブレードエアレーターを用いた土のエアレーションを行い芝の根付けや育成に力を入れています。
更に凱旋門賞前日からは天気予報に応じて、芝の高さが10cmになるように刈り取られます。
当日はオープンストレッチも設置され万全の態勢で馬場コンディションの確保に力を注いでいます。
フランスギャロが例年になく馬場管理に力を入れているだけに時計勝負の良馬場での競馬が見られそう。

ロンシャン競馬場は2018年の改修工事完成によって名称をパリ・ロンシャン競馬場と変えましたが、2018年のパリ・ロンシャン競馬場は改修されたばかりで馬場整備が整っていませんでした。スミヨン騎手は「馬場はディボット(えぐれた芝)だらけで、ペネトロメータの数字は3.0(良に相当)なのに6.0(不良に相当)くらいに感じられる。」と語っていました。
その年のフォワ賞も良馬場にもかかわらず、映像だと芝が相当飛んでいるのが確認できます。ただ、勝ったWaldgeistヴァルトガイスト)は2分28秒70でしたし、G1のヴェルメイユ賞は更に速く2分26秒39でした。今年のプレップレースは良馬場でしたが、1番速かったのがフォワ賞の2分31秒82でした。レースの流れとかがあったにせよ明らかに物足りないものです。
これはフォワ賞で見るなら2006年のShiroccoシロッコ)が良馬場を2分32秒9で走ったが凱旋門賞は2分26秒3のスピード決着だった。同様に2000年もontjeu(モンジュー)は2分32秒8で走ったが凱旋門賞はSinndar(シンダー)が2分25秒8で走り連覇はならなかったことと似ている気がします。

1970年以降ロンシャンで行われた凱旋門賞で良馬場開催は21レースありますがその全てが2分30秒台を切っています。また15レースは3歳馬が勝利しています。

1970年以降ロンシャンで行われた凱旋門賞で2分30秒を切ったレースは25レースあります。(内4レースは稍重)その内19レースは3歳馬で、4歳馬は5レース、5歳馬は2レースのみです。つまり古馬は7レースしかなく良馬場なら斤量有利の3歳馬の独壇場なのです。
古馬の6レースを見てみると2分29秒台が2018年のEnable(エネイブル)、1985年のRainbow Quest(レインボークエスト)。2分28秒台は1983年のAll Along(オールアロング)。2分27秒台は1988年のTony Bin(トニービン)がいます。2分26秒台は2014年のTreve(トレヴ)、2002年のMarienbard(マリエンバード)しかいません。トレヴは仏オークスをレコードで走っていたし、マリエンバードはG1のドイツ銀行賞(2400m)を2分25秒67で走っていた快速馬でした。
そして2分26秒台を切ったレースは4レースありますが全て3歳馬です。1番速かったのは2011年のDanedream(デインドリーム)の2分24秒49。良馬場なら間違いなく時計勝負。そして限りなくスピード馬・3歳馬が台頭する気がしています。

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