宝塚記念雑感

前後半の5Fずつが60.6-59.1，4Fずつが48.3-47.5，3Fずつが35.2-35.7。3F以外は全て後半の方が早いものの，最後の3Fがかかったと言う事は，瞬発力勝負では無く持久力勝負になったと考えられます。

当然の事ながらこの流れに一番強いと考えられるのが，昨年の稍重馬場で前半5F59.1，勝ち時計2分12秒8でタイム差0で粘りまくったキタサンブラックです。それが9着とは足元を掬われるでは片付けられない凡走です。サトノクラウンのプレッシャーを喧伝されてますが，それは騎手の腕の買被りではないのでしょうか?また稍重馬場にも求めると去年の三着が偶然としか言えなくなります。一番都合の良い理由は，多分「目に見えない疲れ」なのでしょう。東京優駿以来の惨敗ですが，秋の復活を待ちたいです。

逆にサトノクラウンの勝因を馬場と見る向きはまだ肯定し易いのですが，それを一番嫌っているのは堀調教師でしたので再度東京競馬場での好タイム決着を望みたいです。果たしてその時の鞍上がCなのかMなのか，はたまたJなのか分かりませんが，それによって馬自身が割を食うの間違いなさそうです(笑)。

鞍上の役者ぶりから，実は逃げさえ予想されたゴールドアクターですが，さすがに大根では無く予想を覆しての差しに出ました。そして馬場内側を最速タイの上りを駆使させて二着に突っ込みました。外を回ったサトノクラウンと上り3F同タイムとなったのは，距離の違いよりも馬場の違いがそうさせたのかもしれませんが，元々重馬場のアルゼンチン共和国杯を勝利してますから彼我の違いかもしれません。

そして三着も重馬場実績のあるミッキークイーンでした。もう一押し，牡馬相手のG1で勝てませんが，秋も国内戦であれば目指すはJCか有馬記念でしょうか?

実は先行馬総崩れとなったスローペースの競馬でしたが，本当に上半期の競馬は後付けの理由を探すのも難しいレースが多かったです(苦笑)。