大晦日から正月を迎えてバタバタするPOG(下)

　今年(2016-17)で11年目のPOGで、勝ち上がりは4頭(中央-1、地方-3)だけでしたが、地方のﾁｬﾘｵｯﾄﾚｰｽは昇級戦も勝って2勝、本サイトの栗山求氏が取り上げたｶﾞｰﾙｽﾞﾌﾞﾗﾝﾄﾞは、中央では勝てず、中央在籍のまま地方の交流レースで勝ち上がり、唯一の中央勝ち上がりのｴｲﾄﾞﾛｰﾝは掲示板を外すこと無く、堅実に走ってポイントを稼いで呉れました。この馬の指名者は私1人ですが、JRA-VANでは20人居たそうで、当サイトでは有り得ない、つまり如何に高得点を取るかというゲームとしてのPOGに特化しているということでしょう。｢自分が好きな馬を指名して、オーナー気分を楽しむ｣という原点からは、著しく乖離していると言えましょう。
　指名人気ランキングで言えば、POG期間中史上最多の37重賞になって2年目ですが、重賞レースを複数勝った重複分を差し引くと、30頭の勝ち馬が居り、ﾄﾗｽﾄ、ﾌﾞﾚｽｼﾞｬｰﾆｰ、ﾓｽﾞｶｯﾁｬﾝの3頭が指名人気ランキングに名前が無い、つまり指名者は1人も居ないということですが、ﾄﾗｽﾄはダービー前の5月デビューなんで指名不可とは言え、ﾌﾞﾚｽｼﾞｬｰﾆｰとﾓｽﾞｶｯﾁｬﾝは何度調べても名前が有りませんでした。既に牝馬クラシックではﾒｲｼｮｳﾏﾝﾎﾞ(指名者は8人)、ﾚｯﾂｺﾞｰﾄﾞﾝｷ(指名者は1人)が居るんですが、オークスの直線でﾓｽﾞｶｯﾁｬﾝが抜け出した時は、｢遂に指名者ゼロのクラシックホース誕生か！｣と色めきたったんですが、直ぐｿｳﾙｽﾀｰﾘﾝｸﾞに巻き返されてしまいましたね。桜花賞のﾚｰﾇﾐﾉﾙは指名者20数人の馬ですが、指名した人はしてやったりでしょう。唯、残りのｱﾙｱｲﾝ、ｿｳﾙｽﾀｰﾘﾝｸﾞ、ﾚｲﾃﾞｵﾛの3頭は全て指名人気ランキング50位以内で、レース前に勝つ馬がある程度分かってしまうのも、つまらんですなぁ。競走馬は｢走ってナンボ｣なのに、｢休んでナンボ｣では、オジン競馬ファンには不可解な時代と言えましょう。