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2013/07/03 23:01

読み終えて。

『競走馬の文化史―優駿になれなかった馬たちへ』を読み終えた。時間がかかった。参考文献を同時に参照しながらだったり、いろんな問題で何度も考え込んで中断してしまったから。
今後の一番の悩みは、そもそも動物全般に対して持っていた既存のイメージでなんである。

著者も巻末のほうで、
「(馬は)私たち人間の心をうつし、強烈なメッセージを送り返してくれる」
と述べているが、使役動物としてだけの文脈で果たして意味を理解できるんだろうか。

私はロバが大好きで、その親戚としての馬ということで競馬の世界に入ってきたけれども、いつも思うのは、もし気に入っているロバが人間の手助けを必要としない環境で暮らしたら、いつものように甘えてくれるのだろうか、あの感情を表現してくれるのかということだ。それは馬も同じ。捕獲しなければおそらく会話の機会すらなくなるかもしれない。しかし、そこから正しい関係が始まるような気がしてならない。

思えば、競走馬という亜種はヒト語の世界で生きる本来余所の生き物だ。私は、野生の馬・ロバをどれだけ知っているんだろう。まずそこから始めようかなと思った。

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