『月の裏側を観るのは、正義か悪かシーソーの傾きを計るのは』

私の天敵
兄嫁に珍しく呼ばれて
相談に乗った話しでつ

『紅莉栖ちゃん、最近お兄さんが怪しいんだけど…』

ここは
喫茶店だが
お酒が飲める平行世界。

『そうなの？』
私は
時間軸とか、どーでも良い
超越絶対主義
の
生もう１杯。


『お兄さん浮気してるかもしれない…』
兄嫁、珍しい共感主義


『それは無いお、大丈夫だおっ』
私は、似合わない空気読解主義



『何か、お兄さんから聞いてない？』

『何を？』

『…』

『例えば？』
空気破壊主義者に
瞬時変わる私は
生、もう１杯


『お兄さんのスマホを見てみたらね…』

『見て、何を判断するのですか？』

『それは…』

うーむ…なんかなんか
違う気がする

『じゃ、お姉さんの確認方法として
私が兄に
お姉さんがお兄ちゃんのスマホを見て浮気を疑ってるんだけど
そうなの？でOK ？』


『そう言う事じゃなくて…』
兄嫁カフェラテ持つ手が震度7


『お兄ちゃんが浮気した理由は知らなくて良いの？』
攻める私はきっと駄目な人なんだ…


『…ごめん心配させて、勘違いかも』
席を立つ兄嫁


『勘違いじゃ無いかも』

少し勝ち誇った
私は
きっと
『悪』
なのでしょう。


兄嫁が帰って
深呼吸して
生追加して

帰る時の支払いは
全て
私なのです

多分、世間的には
私が正義なのでしょうが

私はどっちでも良いのでつ。