リーチへ

リーチザクラウン…『戴冠』を意味するこの馬は我々 スペシャルウィークファンにとってかけがえのない大切な馬。

2008年10月26日、後に伝説と言われた2歳新馬戦！
ブエナビスタ(6冠最強牝馬)、アンライバルド (皐月賞馬)、スリーロールス
(菊花賞馬)、リーチという豪華メンバーが淀のターフにあいまみえた。リーチは少し後ろの位置どりが災いし33.6秒の末脚を繰り出すものの前を行くアンライバルドを捉えきれず2着に破れた。

続く2歳未勝利戦、リーチはすんなりと先頭に立つと2着馬を2.1秒差、15馬身以上引き離すという大差勝ち。競馬場に沸き上がったなんとも言えないどよめきは、新しいスターホースの誕生を予感させた。

この頃から橋口師も素質はダンスインザダークやハーツクライを上回ると豪語し、主戦となった武騎手もダービー制覇をハッキリと意識したコメントを残すようになった。事実ダービーも泥んこ不良馬場の中、2着に入る健闘を見せ我々の期待もまた大きく膨らんでいった。

いつの頃からだろう…
リーチの記事を見る度に悔しさ、切なさ、寂しさばかり感じるようになったのは…

今週、リーチは福島で1200mのハンデ戦に出走する。喉鳴りの症状が手術後も治まらないリーチに中距離以上を走らせるのは酷な事なのかも知れない。だが胴長のスラリとした馬体を見ても1200mに適性が有るとはとても思えない。
それでも今、一番近くでリーチを見ている杉浦調教師、そして西山オーナーが「終わった馬」と酷な表現を敢えてしながらも可能性を信じて出走させると言うのであればそれを見守る事しか出来ない。

リーチが再び輝きを取り戻せるよう…
ただひたすら君を想い 祈る！

どうか、どうか無事でと…