なぜ藤田氏は１年目から活躍しているのか？

藤田氏はAmebaやCygamesの運営などをしている総合IT会社のサイバーエージェントの社長であり、同社の時価総額は一兆円ほど（最近は低迷しているが）。ここのおよそ２０％の株式を持つ藤田氏の総資産は、1000億はくだらないと思われる。この圧倒的資産を持つ藤田氏だから、１年目から活躍できていると考えられる。というのも、藤田氏はまだ４８歳で、これからも断続的に競走馬を購入するというのが推測できる。そのため、森氏は海外で藤田氏のために馬を積極的に購入して、媚を売っているのだ。（武豊の営業は大成功だったと言える。）藤田氏のような若い資産家が競馬を始めてくれたのは、競馬界全体へのグッドニュースである。しかし、これからわかることとしてもう一つ悪いことがある。それは、競馬界で成功するのは、ごく一部の生産者と資産家だけであるということだ。継続的に馬を買ってくれない個人馬主は、生産者や調教師からVIP扱いされにくく、結果ミュゼみたいなことになってしまう。資本至上主義の発想が競馬界に広がっていくのは、個人的にはとても悲しいことであると思った。