スマートフォン版へ

マイページ

62件のひとこと日記があります。

<< ソールオリエンスは田辺裕信騎手 木元貴章... ひとこと日記一覧 >>

2024/03/18 06:24

国枝厩舎の素質馬が無傷3連勝で皐月賞切符

第73回スプリングS・G2(3月17日、中山・芝1800メートル、良)

 皐月賞(4月14日、中山)トライアルの第73回スプリングS・G2は17日、中山競馬場で行われ、1番人気のシックスペンスが無傷V3で重賞初制覇。2着アレグロブリランテ、3着ルカランフィーストとともに優先出走権を獲得した。

 3コーナー過ぎでルメールは「ペースが速くないので早めに外に出した」と、持ったまま進出。直線入り口で並びかけると、坂下から次元の違う瞬発力を見せ、逃げ粘った2着馬を3馬身半も突き放した。上がり3ハロンはメンバー最速となる33秒3。鞍上が「反応がすごかった」と絶賛すれば、国枝調教師も「理想的な競馬だね」と声を弾ませた。

 ルメールにとっては昨年12月のホープフルS(レガレイラ)以来、今年16戦目で初タイトルとなった。地方、海外を含めて3月まで重賞未勝利だったのは、骨折で戦線を離脱していた15年以来。ようやく目覚めた名手にスタンドのファンからは「待ってたぞー!」と声援が飛んだ。本人も「久しぶりですごくうれしいです」と笑顔をはじけさせた。これで14年連続、通算148度目のJRA重賞制覇。44歳になっても、そつのないレース運びは全く衰えを見せない。

 アーモンドアイアパパネといった2頭の3冠牝馬を育てた国枝調教師は、現役唯一の1000勝トレーナーでもある。全く底を見せずにデビュー3連勝を果たしたキズナ産駒で、初の牡馬クラシック制覇のチャンスが巡ってきた。トレーナーは「オーナーサイドと協議するよ」と次走について明言を避けたが、鞍上は「コントロールが利いているし、距離が延びても問題ない。2000メートル以上もいけると思います」と断言。皐月賞だけでなく、日本ダービー・G1(5月26日、東京)との2冠制覇の可能性にも言及した。あと2年で定年を迎える名伯楽の夢は膨らむばかりだ。(木元貴章)

お気に入り一括登録
  • トライ
  • シックスペンス
  • アレグロブリランテ
  • ルカランフィースト
  • レガレイラ
  • アーモンドアイ
  • アパパネ
  • キズナ

いいね! ファイト!