凱旋門賞予想

今年の凱旋門賞は「凱旋門賞の馬場と天気」で書いた通りで、天気は大きく崩れず雨が降っても馬場はbon（良）悪くてもbon souple（稍重）で出来そう。２７日もお昼頃１時間程度パラパラと降っただけだった。（天気予報では「晴れのち雨｝でこのあたりは注意しないと馬場状態を間違えるので注意したい。
尚、パリの天気予報は世界最大の民間気象情報会社ウェザーニューズのものが良い気がします。ヤフー等は気象情報会社でなく気象庁のものを参考にしているだけ。

私の見方が正しいとすると、２分２６秒台から２８秒台の決着。

◎Adayar（アダイヤー）３歳牡馬
キングジョージを２分２６秒５４（GoodToFirm＝良）で走りMishriff（ミシュリフ）、Love（ラブ）を完封した力は素直に評価。良馬場ならまず崩れない。ここを勝ってカルティエ賞年度代表馬、最優秀３歳牡馬となり名馬の道を目指す。

〇Love（ラブ）４歳牝馬
ここ３戦は勝ち切れていないが前走は６２キロを背負ってのもの。細身の牝馬には酷だったがそれでもハナ差の２着なら復活も伺える一戦だった。キングジョージも５９キロを背負って２分２７秒台で走っており逆転も。

▲Hurricane Lane（ハリケーンレーン）３歳牡馬
凱旋門賞は鬼門とされる英セントレジャーを叩いてここに。力は認めるが良馬場対応は未知数なだけにここは真価を問われる。高速馬場を避けたい意向とも言われるが少々の雨が降る予報もあり堅い馬場にはならないと踏んでの参戦がどう出るか。

△１Torquator Tasso（トル カ ー タ ー タ ッ ソ）４歳牡
稍重のバーデン大賞を６０キロを背負って２分２９秒２１で勝利。タイム的にも速く大型馬で馬場は問わない強みも。バーデン大賞の勝ち馬は２０１１年のDanedream（デインドリーム）がいるし、バーデン大賞出走馬が２０００年以降２着に３度来ている。独国馬と侮ると痛い目に。

△２Bubble Gift（バブルギフト）３歳牡馬
Nathaniel（ナサニエル）産駒、オカール賞(Ｇ２・２２００ｍ)勝利。仏ダービーは未登録で出走せず。ニエル賞１着タイムは遅かったが最後方から追い込んだもので流れ次第かも。ただ余り速い時計では苦しい気もするが良馬場に対応出来たのは大きい。

△３Raabihah（ラービアー）４歳牝馬
Ｇ２ポモーヌ賞を快勝。昨年５着だった凱旋門賞に向かう。昨年のヴェルメイユ賞は１番人気だった。良馬場なら２分２７秒台は可能。昨年の凱旋門賞はエネイブルの真後ろでマーク。直線は外に出すがエネイブルを抜くのが精一杯の５着だった。良馬場向きの馬だけに残り４００ｍからの追い出しならキレる脚を使うだけに楽しみ。
ちなみにプシケ賞では上がり３ハロン３３秒９０の脚を使っています。

△４Snowfall（スノーフォール）３歳牝馬
ヨークシャーオークスからタイム勝負にも対応出来そうだが、段々着差が縮まりヴェルメイユ賞２着をどう見るかにかかりそう。今までの競馬では頭数の多くなる凱旋門賞は通じないと判断し前走は後ろからの競馬を試した可能性も捨て難く押えは必要。


【消す馬】
＊Chrono Genesis（クロノジェネシス）５歳牝馬
ドバイシーマクラシックでMishriff（ミシュリフ）の２着は立派だが、当時は５５キロにもかかわらず後ろから来たミシュリフに差された。今回は５８キロで挑むが既に５歳の牝馬。あっても掲示板がやっとではないか。

＊Deep Bond（ディープボンド）４歳牡馬
フォワ賞は１着だが良馬場で２分３１秒８２は余りに遅い。それに今回は更に１．５キロ増量される。十分に整備された良馬場でタイム勝負となれば大きな期待は無理の気がする。

＊Tarnawa（タルナワ）５歳牝馬
今年は決して順調な出だしではなく、初戦は８月のＧ３バリローンＳだった。２戦目の愛チャンピオンＳでは、堅い馬場を走りその影響から調教をせず体調の維持に努めているのが気がかり。今回は良馬場でタイム勝負になりそなだけに５歳牝馬だけに強くは推せない。