宝塚記念で見送るか迷っている馬、その理由

前回は宝塚記念で見送る馬。今回は見送ろうか悩んでいる馬について分析していきたいと思います。

見送ろうか悩んでいる馬たち

サトノクラウン
シュヴァルグラン
スピリッツミノル
ミッキークイーン
ミッキーロケット

正直なところ、上記の馬たちは当日の馬場状態で考えております。良馬場向きの馬、重馬場向きの馬が含まれていると思っているからです。

まずはサトノクラウンから。
(分析文長いです。)
3歳までの成績は参考にせず、4歳からの成績を参考にします。古馬になってからのレベルの方が如実に傾向が出ると思っているからです。サトノクラウンは古馬になってから今までで国内5戦2勝、香港で2戦1勝。
国内での2勝は京都記念2勝、馬場状態は重馬場、稍重。香港は日本と基本の馬場が違うと思っています。去年の香港クイーンエリザベスと香港ヴァーズの結果の違いは気候ではないか考えております。昨日の共同会見でも堀調教師が話されていたように、繊細で気持ちで左右される、暑さに弱い。去年のクイーンエリザベスの日の気温は20度後半。気温に加え初の海外遠征ですので馬にとってかなり厳しい条件だったのではないでしょうか。気温が下がった12月の香港ヴァーズ、平均気温は15度まで下がりました。サトノクラウンは見事に勝つのですが、2着のハイランドリールはキングジョージ勝利、凱旋門賞2着、BCターフ勝利。世界のクラシックを制した馬に勝ったわけですから凄いの一言です。つまり、香港の馬場は欧州馬場だったと思うわけです。ハイランドリールの父は欧州の王様種牡馬ガリレオ。勝ったサトノクラウンの父はイギリスG1馬のマルジュ。マルジュ産駒も欧州で実績を挙げています。サトノクラウンは古馬になってから国内で勝ったのは京都記念2度。良馬場ではない条件。実際良馬場では馬券に絡むどころか入着すらできていません。良馬場と重馬場では問われる能力が変わってきますから、重馬場になれば欧州血統が有利に働くと尊敬する方々の著書を読んで学んだわけです。なので、宝塚記念当日の馬場が渋ればサトノクラウンは買い。良馬場であれば見送る。(当日の芝のタイムや上がりも参考にしますが。)

シュヴァルグラン
この馬は良馬場だと買いたいのです。尊敬する亀谷さんがいつも話されていますが(亀谷さん、いつもお名前を出してすみません…。)血は人が育むもの。友道調教師は高速馬場には長けていると思うのですが、渋ると良くないのではと思っていまして。シュヴァルグランは去年の宝塚記念の稍重に出走して1.4秒差の9着。負けすぎだと思うのです。成長度は去年と今年は違うと思いますが、やはり渋れば厳しいと思うのです。
記憶に新しいレースで言うと桜花賞のアドマイヤミヤビ。距離が短かったと言われておりますが、僕は最大の敗因は馬場だと思っています。

友道調教師の良馬場での芝G1の成績

良馬場(58機会)
7勝、2着9回、3着4回、着外38回
勝率12.1%、連対率27.6%、複勝率34.5%
良馬場以外(11機会)
0勝、2着1回、3着1回、着外9回
勝率0%、連対率9.1%、複勝率 18.2%

スピリッツミノル
スピリッツミノルは5勝挙げていますが、そのうち4勝が良馬場以外。
良馬場(24機会)
1勝、2着1回、3着1回
勝率4.2%、連対率8.3%、複勝率12.5%
良馬場以外(5機会)
4勝、着外1回
勝率80%、連対率80%、複勝率80%

父のディープスカイは芝のG1を2勝していますが、産駒はダートの方で実績を残しています。つまり、馬場が重くなればスピリッツミノルに有利に働くのではと考えております。

ミッキークイーン
池江調教師も、友道調教師同様に高速馬場には長けていると思うのですが、馬場が渋ると期待値が下がると思うのです。記憶に新しいところでいうと、京王杯SCのサトノアラジン。ヴィイクトリアマイルのミッキークイーン。

ミッキーロケット
こちらは馬場ではなく坂。
ミッキーロケットの競馬場別成績
札幌(1機会)
1勝
函館(2機会)
1勝、2着1回
中山(2機会)
5着、13着
京都(6機会)
2勝、2着2回、着外2回
阪神(3機会)
2着2回、着外1回
阪神での2着2回は新馬戦、神戸新聞杯。
新馬戦は能力が抜けてたけど2着、神戸新聞杯はサトノダイヤモンド以外メンバーが強くなく2着。神戸新聞杯は1度抜けたのですが坂でサトノダイヤモンドに抜かれる。両馬には間隔の差もあったと思っています。ミッキーロケットの坂路調教なのですが、ラスト1ハロンが鈍る。ラスト2ハロン目は素晴らしいタイムを出すでのすが…。中山だと負けすぎなので坂は厳しいのかなと。G1レベルで乗り越えらるのかなと。大阪杯も参考にすると入れるかどうか悩みます。